完全母乳から1歳で自然に卒乳した話☺︎助産師の私の体験談とともに卒乳後のケアを解説!

母乳をあげていると「おっぱいっていつまで飲ませるの?」「卒乳や断乳っていつ頃どうやってするんだろう?」と思うママは多いのではないでしょうか?断乳は大変そうだし、できたら自然に卒乳してくれたらと思うけれど、自然な卒乳についてはあまり情報が多くないように思います。

助産師の私の「完全母乳だった上の子が1歳のある日、突然自然に卒乳した時の体験談」と、あわせて知っておきたい断乳・卒乳後のおっぱいのケアについてを説明します。

自然に卒乳したことに影響があった可能性があることは?

①母乳以外の食事や水分で栄養をまかなえて空腹も満たせようになっていたこと。

②月齢・摂取する食事量が増えるとともに授乳回数が徐々に減り卒乳前には夜寝る前1回のみの授乳だったこと。

③授乳以外でスキンシップや愛情表現はたっぷりとするように意識していたこと。

子供の個性母乳(おっぱい)への執着の程度の関係??

⑤母体のホルモンバランスの変化で母乳の味や成分が変わった可能性??

誰だってできることならおっぱいをやめるときに大変な思いをするよりも、母子ともに負担を少なくできたらいいなと思いますよね!

④と⑤は(意図して変えられないですが)影響した可能性がある因子、いつ断乳・卒乳するにせよ、①〜③までは特に「自然な卒乳」を目指す時には、ある程度は意図して「段階的に前準備」しておくと、やめる時に母子双方にとって負担が少なくなんの準備もない状況でやめるよりは楽にできると思います。

①と②に関しては、子供がおっぱい大好きであまり離乳食を食べてくれないタイプの場合で、卒乳前にどうがんばってもダメだったのに、母乳をやめたところからモリモリ食べるようになったというパターンの話はとてもよく聞きます。

運よくうまく準備をできたらラッキーですが、こればかりは子供も1人の人間・・・みんなそれぞれ違うので大人の思うようにはしてくれないのも仕方ないところですね。

ある日突然、心の準備なく卒乳を迎えた母としてはその時がやって来た瞬間はとても寂しかったのですが、振り返って自然に卒乳を迎えられて良かったんだなと思ったことがあります。

それは子供が自らやめたことで「母乳を飲めなくなって泣かれたりする姿を見なくても済んだ」こと

寝る前たった1回しかあげていなかったのにも関わらず分泌は多かったので、胸は岩のようにゴリゴリになりやめた後のおっぱいの張りは痛かったけれども、精神的にも肉体的な負担としても母子ともに必要最低限でスムーズに乳離れができたのではないかと思えたことです。

私の場合は予期せず迎えた形になりましたが、自然に卒乳することに影響があった可能性があることから考えて、「断乳を母子ともに少ない負担でしたい」「できるだけ自然卒乳をしたい」と思うときに参考になることがあればと思います。

そもそも断乳・卒乳って?

母乳をやめることを「断乳」「卒乳」と言い、この2つの言葉は明確な定義として使い分けられているわけではありませんが、大まかなイメージとしては・・・

・「断乳」は「母乳をやめなければいけない・やめたいなど何らかの理由や事情があり、お母さんが母乳をあげることをこの日にやめると意図してやめる終わり方」

・「卒乳」は「子供が自らの意思で、または話す言葉がある程度理解できるようになってから卒業するような形でやめる終わり方」として卒乳の方がよりナチュラルな終わり方のイメージとして使われることが多いです。

「母乳をやめる」ということは、子供にとっては生まれてからずっと飲んできた母乳、生まれてから毎日何度も「おっぱいを飲む」という行為で「空腹」を満たすだけでなく「心」満たしていたことから離れることになります。

お母さんの肌に直接触れて、声を聞きながら目を合わせ、匂いや母乳の味を五感をフルに使って感じながら守られ安心してきた・・・

栄養の面だけでなく「安心」「情緒的な安定」と心を支えている部分から卒業することでもあるため、どうしてもやめる時にはすんなりとはいかず大変な場合が多いかもしれません。

お母さん側は、これまでよくやった、よく頑張った〜と達成感を感じていいことで、これで前歯ギロチンから解放される、夜細切れに起こされなくていい!など、爽やかにやめられる(笑)としたらそれはそれでいいこと!なのですが・・・

母乳をやめることに罪悪感や迷いがあったりするお母さんもこれまでたくさんいて、そちらの方が体感としては多かったように思います。

そのくらい子供だけではなく、お母さん自身にとっても生まれてから毎日あげてきた「母乳をやめる」ということは、「ただやめるだけ」という言葉では言い尽くせないものがあると思います。

「母乳のやめ時」は、「その親子それぞれの事情や気持ち・価値観に合っていること」が何より大切だと思うので、(気になってしまうとは思うのですが)「周りがいつどうしているか」は気にしなくていいと思っています。

言い方がなんですが、「えー、まだおっぱいあげてるの?」なんて言葉はスルーに限ります。

なぜか昔からの風潮として今だに「1歳頃なったら断乳」という考えが根強く残っているので、3〜4歳になっても母乳を続けている人が少数派ではありますが、今流の母乳事情は「子供が欲しがるうちはいつまででもOK」です!

もちろんいつまでも母乳を飲んでいられたらそれはそれで困るけれど、少なくとも私は一生母乳を飲んでいる人に会ったことは今のところはないですし、いつかは終わる!(笑)

やめる時は「身を削るような」と言うと大げさかもしれませんが、これまで母乳がなければいけなかった子供が一歩前に進んでいく・・・

そんな嬉しい子供の成長の証でもあり、一心同体でお腹にいた子供が外に出てきて、毎日血液から作られるという母乳を手間と愛情とともに注ぎながら守り、そして実は自分も子供から癒しをもらっていたりすることを終える寂しさがあること。

迷うお母さんの気持ちはすごくわかりますし、尊重したいものです

ただ、もしも母乳のことで罪悪感を感じているママがいたら「それは必要ないよ〜」と言いたいです。

子供への愛はそもそも母乳かどうかは関係ないですし、実際私も母乳をやめてから子供との関係も愛情も何にも変わっていません。

我が子はあれだけ飲んでいたはずのおっぱいのことを忘れたかのように、やめたらケロッとしていてこっちが寂しいくらいでした。(笑)

お母さんが心から笑っている時、大好きだよ、愛してるよを言葉で態度で伝えてくれたら、子供にとってはそれがきっと1番です(^^)

断乳する理由ややめ方は?

断乳を考える理由としては、次の妊娠を考えているから(個人差が大きいが、授乳中はホルモンバランスによって生理が再開しにくい傾向があるため)、子供の歯がはえてかじられるのが苦痛、夜も頻回授乳や夜泣きが多かったりまとめて寝ないことが辛い、◯歳になったからなんとなく、周りで授乳している人が少ない・やめている人が多い、お酒が飲めない、薬を飲まなければいけなくなった、仕事復帰に備えて…など様々です。

仕事復帰においては続けられない・やめなければいけないと思っている人が多いですが、もし続けたいという気持ちがある場合は仕事をしながらでも母乳を続けることは可能です。

むしろ授乳は子供にとっては安心を得られるスキンシップでもあるので、保育園や幼稚園から帰って子供なりに頑張ってきたところから家に帰っての授乳は、お母さんに甘えられて安心して心が解放される手段の1つにもなります。

それでもやはり断乳だとなった場合は、子供の体調のいい時、できたら家族の休日に合わせるなど、もしもおっぱいを欲しがった時に子供の気を紛らわせたり、張りで辛いときにパスできるなど誰かの協力が得られる時に合わせて行います。

子供には「この日になったらおっぱいとバイバイだよ」などあらかじめ予告しておいて、当日最後の授乳を思う存分飲ませたらおしまいにします。

子供はお母さんといつも通りに一緒にいて、おっぱいを飲めるところにいると欲しがったりするので、他の誰かに見てもらって離れたり、夜もおっぱいなしでコテッと寝るくらい思いっきり体を使って遊ばせて疲れさせてもらうようにしておくとベストです!

もし可能であるならば母乳以外の入眠儀式・・・例えば絵本を読んでから読み終わったら寝るように習慣付けておくなどがあると、寝かしつけの救世主となってくれると思います。

完全母乳で迎えた1歳。卒乳は考えていなかったけれど…

ここからは私自身の第1子の卒乳の体験談となりますが、私は「母乳は子供が欲しがるうちはいくらでも、できる限りあげよう」と思っていました。

歯がはえてない時に噛まれても痛かったというのに、1歳前には上下の前歯がはえて時々突然ガブッと噛まれることは恐怖でしかなかった(笑)ですが、母乳のメリットや単純に飲んでいる姿の愛しさで今限定の母乳というスキンシップの時間を楽しみたかったからです。

上の子は完全母乳でおっぱいを飲むのも大好きでしたが、食べるのが好きな子だったので離乳食は順調に進み、食べれる量が増えていくともに日中の授乳の間隔が空いていっていたので、意識して徐々に回数だけは減らしていき1歳前には夜寝る前の1回だけ授乳

1回の授乳ごとにしっかり飲んで間隔をあけて飲むタイプで、夜も比較的まとめて寝てくれていたこともあってか、完母でも産後4ヶ月で生理も再開して1歳直前で第2子の妊娠がわかりました。

卒乳のためにやっていたわけではないのですが、赤ちゃん返りの対策も兼ねて「子供が安心すること、心の中を満たしてあげること」を意識してスキンシップだけはともかくたくさん取るようにしていました。

妊娠するとホルモンバランスの変化などで母乳の味が変わって自然に卒乳することもあれば、下の子が生まれてから一緒に授乳になることも、どちらもよくあること。

トラブルがなければこのまま上の子の授乳は続けて自然に任せ、もしも切迫などで必要になった時はその時の状況次第で断乳も考えようと思っていました。

でもおっぱいを飲むのは大好きそうだからまだまだやめず、この飲んでくれる姿が見れるんだろうな〜と思いこんでいた矢先・・・

1歳を迎えてすぐのある日、突然その日はやって来ました。

いつもどおりに寝る前の授乳をしようとすると、パクッとくわえて数回吸ってすぐに離してやめてしまうんです。

あれ?いらないの?と、くわえさせ直してもまたすぐに離す・・・。

まさか卒乳?いや、今日は気分で飲みたくないだけかな?と半信半疑な母は、翌日も寝る前の授乳をして見ましたが、今度はパクッともしないでハッキリと「いらない」と言わんばかりに手で押しのけられました

あんなに大好きだったはずの母乳も「あ〜終わってしまうとあっけないんだな〜」と、自らいらないとされたときの衝撃と、時々失礼なほどに適当に乳頭を扱いながらも(笑)一生懸命おっぱいを飲んでる姿は見られないのか…と感じた寂しさは今でも忘れられません。

断乳・卒乳後に必要なおっぱいのケア

断乳・卒乳した後に大切になるのが母乳をあげるのをやめた後の①おっぱいのケア②マンモグラフィーやエコーなどの乳房の定期健診です。

やめた段階で、その人のおっぱいの張りの程度や母乳の分泌によって差はありますが、この2つは「必ず」した方がいいです。

「断乳・卒乳をすると辛いこと」の堂々第1位であろうことが、母乳が溜まってしまうことによって起こる「おっぱいの張りの痛み」だと思います。

張りが強く、おっぱいがガチガチに岩のようになって腕をあげたり動かせないほど痛い、子供にぶつかられて激痛という場合もあれば、授乳回数が少なかったり分泌が少ない状態でやめて張るけれど意外と我慢できないほどではなく平気だったという人もいます。

母乳は「授乳や搾乳などの乳頭の刺激」と「乳房に溜まっていた母乳が外に分泌すること」で作られ分泌量が調整される仕組みがあります。

そのため、断乳・卒乳後は「むやみには搾乳しないこと」がポイントになります。

母乳を溜めたままにすることで「もう作らなくていいよ」というサインにするのですが、やはり何事も加減が大切で、人によっては痛みがひどくなりすぎたり、乳腺炎などのトラブルになることがあるので「出しすぎない程度に」排乳が必要になることもあります

やめた後の張りのピークは「やめた直後〜2、3日」です。

可能な限りは溜めた状態にするのですが、どうしても痛みが辛い時にできる対処法があります。

「乳頭を刺激せず、おにぎりを握るように乳房を両手で包み込むように圧迫して排乳する=おにぎり搾り」で「張りと痛みが完全になくなって、スッキリ楽になる状態」にはせず、「張りがある程度軽くなって、痛みが我慢できる程度に和らいだ状態」までの搾乳です。

決められた回数はないですが、「できるだけしないに越したことはない」ので、「どうしても辛い時だけ」1〜2回/日で留めるのが無難です。

そのピークの2、3日を乗りきると少し張りが落ち着くので、まずはここを乗りきります。

乗り切って断乳3日目になったら、乳房・乳腺内をキレイに空っぽに大掃除するイメージで「張りやシコリがなくなってスッキリする状態」まで1度搾乳をしてリセットします。

さらにリセットした日から7日間を目安に溜めた状態にして、7日目頃にまたキレイに搾乳して出しきります。

ここまで来ると、直後の3日目と比べてかなり張りも分泌も落ち着いてきているかと思います。

2度目のリセットから次の目安は28日(4週間)で、順調に張りが落ち着いてシコリなどもなければ(分泌が多かったりシコリなど状況によって稀に4回目が必要なこともありますが…)この3度目の空っぽになるようにする排乳で終了になります。

少量であれば新しい乳汁で残っているものは吸収されてなくなると言われていますが、自分で搾乳(排乳)するのは意外と難しかったり、自分では気付かないシコリを残してしまう可能性もあります

この断乳・卒乳後のケアにおいては、助産師によって「ケアを受けるのもお金がかかることなので、自分でできるならやり方を知ってやったらいいよ派」と「しっかりと専門家のケアを受けて終わりにした方がいい派」で意見が別れるところではあるのですが・・・

たとえ陰性のわるさをしないシコリであっても誰しも不安になるものなので、心配であればやはり母乳外来などで断乳・卒乳後のケアをしてくれてる病院や助産院などへ行くことをオススメします!

もしも毎回行くのはどうしてもちょっと・・・という場合には、最終確認の意味でも最後の3回目のケアの段階で行くというのもありだとは思います。

そして、最後のケアが終わってから3ヶ月〜半年おきくらいに「乳汁の分泌の状況(血乳や変な色の分泌物がないか)」や「シコリやひきつれなどがないか」など、「乳ガンの早期発見にも有効とされているセルフチェック(鏡を使った視診と触診)を行うこと」と「定期的な乳ガン検診」は必ず受けるようにしてください

育児で忙しく自分のことが後回しになるのはとてもよくわかるのですが、お母さん自身を大切にする守るための行動は、お子さんのためにも大切なことなのでぜひともお願いします!

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